こんにちは。かれこれ20年以上洋服に携わっている大倉です。今回は縫製工場の種類と特徴について、解説していきます。縫製工場には様々な種類があり、それぞれ特徴が異なりますが、大きく布帛が得意な工場とジャージィが得意な工場、どちらもできる工場分けることができます。洋服を作りたい!ビジネスとして服を販売したい!と考えている方にとっては、自分たちが作りたいアイテムに合った最適な工場を選ぶことが重要となります。それでは、違いについて見ていきましょう。
布帛(ふはく)が得意な縫製工場
縫製工場には布帛が得意な工場とジャージィが得意な工場、どちらもできる工場に分けられます。つまりは、生地の種類によって得手不得手があるわけです。そのため、発注する前に布帛とジャージィがどんな生地なのかを知っておくことが大切です。
発注前に知っておきたい布帛とは?
「布帛(ふはく)」とは、主に綿、麻、絹、化学繊維などの繊維を織り上げた生地のことを指します。代表的な生地だとブロード、デニム、チノ、キャンバスなどがあります。アイテムではシャツやパンツ・ジャケットなどの衣料品に使われます。他、バッグや靴などにも使用されます。布帛には様々な織り方、織り組織があり、素材によって、厚みが異なります。比較的伸びにくい素材が多いのも特徴です。
発注前に知っておきたいジャージィとは?
一方、「ジャージィ」は、綿やポリエステルなどの素材を使用した伸縮性のある編み地の生地です。代表的な生地は、フライス、スムース、スウェット地などがあります。アイテムでは、スポーツウェアやTシャツ、スウェットパーカーなどに使用されることが多く、動きやすく着心地がよいのが特徴です。こちらも編み方や素材によって、厚みが異なります。比較的伸縮性のある生地が多いのも特徴です。
多くの場合、伸びる生地が得意な縫製工場と伸びない生地が得意な縫製工場があり作りたいアイテムに合わせて依頼先を変えるのがきれいなアイテムを作るコツとなります。経験が長く、設備が充実した大きな縫製工場だとどちらもできる所も存在します。
ちなみに、インテーゼでは、布帛系を得意としています。
発注数(ロット)について
縫製工場に発注する際には、製品の数量を決めるロットという概念があります。ロットとは、製品の数量(枚数)のことを指します。
一般的に、縫製工場では大量生産が得意です。そのため、製品の数量が多ければ多いほど単価が下がることが一般的です。例えば、同じ製品を10点作る場合と100点作る場合では、100点の方が単価が低くなる傾向があります。
ただし、小ロット生産を行っている縫製工場もあります。小ロット生産とは、製品の数量が少ない場合でも対応できる工場のことです。小ロット生産では、少量の注文でも受け付けてくれるため、新しい製品の試作や、多品種少量生産などに適しています。
また、ロットの大きさは、生産に必要な時間や費用にも影響します。大ロットの場合は生産ラインを確保するために時間や費用がかかりますが、小ロットの場合は生産ラインを確保しやすく、迅速に対応できる場合があります。
したがって、発注する際には、製品の数量や必要な納期、予算に合わせて、適切なロットを選択することが重要です。
ちなみに、私たちインテーゼでは小ロットで生産をしています。逆に大きすぎると現状引き受けることができません。
まとめ
洋服を作る上で、縫製工場の選び方は非常に重要です。自分たちのビジネスに合った最適な工場を選ぶことができるよう、ぜひ参考にしてみてください。
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