ファッションブランドを立ち上げるなら、洋服の生地は売上に関わる大事な要素の一つです。生地=手芸店のイメージから、普通に手芸店で買おうとする方もいるのですが、これはおすすめしません。その理由を服飾専門学校の非常勤講師である大倉が解説いたします。
混率がわからない事がある
すべての生地がそうだとは言いませんが、手芸店で販売している生地には、混率がわからない場合があります。特に小さな生地屋さんに多いですね。混率とは、洗濯表示に書かれている「綿90%ポリエステル10%」などのどんな繊維が使われているかを示すものです。
混率がわからない生地は、例え気に入ったとしてもを商品に使ってはいけません。衣類は、洗濯表示を縫い付ける事が消費者庁によって定められており、混率の表記もまた必ず記載しなければならない項目の一つです
自分で作って自分で着る事を前提とした場合、混率の表記などは不要ですが人に販売する時は、必ず必要です。
そのため、混率がわかる生地を使うのが大前提となるので混率がわかる生地を使うようにしましょう。ちなみに、卸の生地の場合は、洗濯表示まで細かく書かれている事もあるので、そういった生地は便利です。
在庫があるかわからない
手芸店や生地屋さんで仕入れる場合、生地在庫が不明な場合が多くあります。追加で仕入れられるか分かないって事ですね。その為サンプル作成後に、20着作ろう!と決定して40mとか50mとか必要になっても同じ生地を仕入れられるかは不明となります。
店員さんに在庫の確認をしても、チェーン店などでは、はっきりとした答えが帰ってこない場合もあります。仕入れの事を考えて生地を選ぶようにしましょう。
使いやすい生地を入手するには?
では、どうしたらいいかというとネットショッピングであれば、混率や在庫もわかりやすく表記されています。その為、リアルな店舗で買うよりはネットで買う方がおすすめです。
でも、実際生地を見ないと選びにくい
でも実際に生地を触ってみないとわからないですよね?
そんな時は、サンプル帳を頼んでみましょう。
サンプル帳とは、生地の切れ端を台紙に貼り付けた生地見本の事です。無料で配布してくれるところや、1枚100円~400円程度で集める事ができます。
これを使う事で実際に生地に触ってみることができます。例えば楽天市場の「生地の森」さんならサンプル生地を販売してくれます。
他にもデニムのAPUHOUSE FABRIC(アプハウス)さんとか
いろいろ選ぶことができておすすめです。洋服を販売するなら、生産背景がクリアな生地を選ぶようにしたいですね。
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