服飾専門学校で非常勤講師をしている大倉です。
今回は、アパレル業界におけるファッションデザイナーの役割とスキルについて解説してみます。大きく4つのスキルが必要になります。たとえアパレル未経験であっても既にあなたが持っているスキルもあるかもしれません。さて、あなたはいくつ当てはまるでしょうか?
ファッションデザイナーの仕事
まずは、ファッションデザイナーの仕事についてです。ファッションデザイナーは、新しいトレンドや顧客のニーズを把握し、それを反映した商品を開発することが主な役割となります。当然、会社によって仕事内容は変わりますが一般的には、以下のような仕事を行います。
- トレンドや市場調査、顧客ニーズの把握
- 商品企画、デザインの提案
- デザインの作成や修正
- 生産のスケジュール管理
- プレゼンテーション資料の作成など
以上の仕事内容を踏まえたうえで、必要になるスキルが以下の通りになります
ファッションデザイナーが必要とするスキル
ファッションデザイナーが必要とするスキルは、以下のようなものがあります。
1.デザインスキル
ファッションデザイナーは、洋服やアクセサリー、バッグなどの商品をデザインすることが求められます。そのため、デザインの基礎や色彩感覚、トレンドを把握する能力などが必要とされます。アイテムごとのサイズもデザイナーが決める為、パタンナーと連携できる洋服の知識やサイズ感覚、バランス感覚もここに含まれます。
2.コミュニケーションスキル
ファッションデザイナーは、クライアントやデザインチーム、生産部門とのコミュニケーション能力がが必要です。自分のアイデアを的確に伝える能力や、相手の意見を取り入れる柔軟性が必要とされます。生産性とコスト効率に配慮しながらデザインを行うことも求められます。
3.マーケティングスキル
ファッションデザイナーは、商品を開発するだけでなく、市場調査やトレンドの把握、商品の戦略立案なども求められます。マーケティングスキルを持ち、商品企画や商品開発に反映することが必要とされます。
4.プレゼンテーションスキル
ファッションデザイナーは、自分のデザインを説明するために、プレゼンテーションスキルが必要とされます。クライアントやチームメンバーに自分のアイデアを的確に伝え、説得力のあるプレゼンテーションを行う能力が求められます。それは単に「こっちの方がかわいいから」などの感覚的な理由ではなく、論理的で説得力のあるものでなければなりません。
いかがでしたでしょうか?かなり総合的な力が必要になるのが、分かってもらえたでしょうか?なかなかハードルの高い仕事ではありますが、知識と経験を積むことで徐々にこなせるようになるお仕事です。もちろん、その分やりがいも大きく楽しいお仕事です。ファッションデザイナーを目指して努力を続けていってください。